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2006年9月 8日 (金)

やる気はあるんです

おや?

森島先生が、

スリッパでバレエを教えている。

しかも半分しかないヤツ。

踵出ちゃうヤツ。

ダイエットスリッパで。

  

  

先生、やる気あるんですか?

   

 

この言葉、

言う資格がない人がいます。

誰ですか?

  

  

  

  

はい。

私です。

  

 

 

森島先生は、

私のせいで、スリッパを履いて踊っている。

  

私が先生のバレエシューズを履いているからだ。

別に、間違って履いちゃって、

言い出せないわけじゃない。

  

私がバレエシューズを忘れたからだ。

 

  

それだけじゃない。

バレエの用意、一切を忘れたのだ。

身、一つでここまで来たのだ。

 

 

 

丸腰で。

 

  

 

遠路はるばる、国立まで。

  

  

  

金曜日は、稽古の前に国立でレッスンを受ける。

眠い目をこすり、

電車で1時間かけてここに来る。

今日もやってきた。

  

  

  

丸腰で。

  

  

 

家を離れていたから、

久しぶりだし、

昨日の夜から楽しみにしていたんだ。

そしてやってきた。

  

 

 

丸腰で。

  

 

 

稽古場に到着。

なぜか、

それに気づいた私が、

まず考えた事と言ったら、

 

  

  

「具合が悪いので帰ります。

ゴホゴホ。」

 

  

 

いっそ、そう言ってしまおうか。

  

 

 

真実は、アホ過ぎて言えないと思ったの。

 

  

 

私は一体何しに来たんだ?

こんな遠くまで。

丸腰で何も持たずに。

  

  

でも、踊りたかった。

せっかく遠くから来たんだし。

恥を忍んで、私服のまま、稽古場に登場。

 

  

  

「先生、全部忘れました(。-_-。)

このまま踊っていいですか?」

 

  

 

まるで、体育着を忘れた小学生だ。

 

  

  

先生は頭を抱えながらも、

自分のバレエシューズを脱ぎ、

売り物のレオタードの袋を開け、

トイレに行く人用の、つなぎのズボンを貸してくれた。

(このフロアーにはトイレが無いので、レオタードのままウロウロすると不審者なので、簡単に着られるズボンを貸してくれる。)

  

  

  

こんな、ろくでもない私に(ノ_-。)

  

  

少しぶかぶかのバレエシューズを履き、

ダイエットスリッパでバレエを教える森島先生を目で追いながら、

  

ごめんよ先生。

  

「ちゃんと生きよう。」

  

と心に誓うのだった。

  

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