台本を書いたって言ったって、
元になったコントがあって(竹本さんが貸してくれた)、
私の中から生まれたわけじゃないし、
いろんな考えがあると思うけど、
私は、オリジナルの作品とは思っていないんだ。
竹本コントのパワーに乗っただけ。
曲だって、
1曲、由香が作曲した曲に、
みんなで作詞したものは完全に私達のオリジナル(この曲素敵だよ)。
それ以外は、
元々ある曲を使っているわけで、
1曲は、
大好きなamiちゃんの『アネモネ』に詞を変えさせてもらったものなの。
詞だって、一部を使わせて貰ってるわけで、
作詞したとは言い切れない。
やっぱり、オリジナルのパワーって凄いし、
作った人の思い入れって凄いんだよ。
だから、快く、曲を貸してくれて、
違う歌詞を付けて歌うことを、許してくれたamiちゃんには、
本当に感謝の気持ちと、
申し訳ない気持ちでいっぱい。
あれは、あの曲の持っているパワーがいっぱい助けてくれたの。
なんだか知らないけど、
台本を書いているうちに、
だんだんこだわりが出てくる。
『こんな感じ』って伝えるのが難しくて、
あぁ、
私が曲も詞も作ることが出来たら良いのに。
って。
凄く思ったな。
だけど、私は、
楽譜もまともに読めなけりゃ、
コードもわからない。
ピアノ弾けちゃうだけで、尊敬に値する。
由香も和美も弾けるし、
西田敏行ばりに『もしもピアノが弾けたなら』と思った。
実は、このお仕事、
前回の『3人の花嫁』を気に入って下さって、
私達3人の、違う作品が観たい。
と言ってきて下さったの。
もう、それはそれは嬉しかった。
だから、
どうしてもやりたかったし、
私達の出来る限りで、
心を込めて作品を作ったつもり。
会場も、次の台詞を入れられないくらいの大爆笑だったし、
喜んでいただけたんじゃないかと思うの。
とっても温かく見てくださっていたし。
私、終わった後、嬉しくて泣きそうだったもの。
やって良かった!。
そう、思った。
だけど、どうせなら、
もしも、
完全オリジナルだったら、
もっともっともっと、
・・・どんな気持ちになったんだろう。
日頃、演じることだけがやりたいと願っている私は、
この何とも言えない複雑な気持ちに揺れたりして、
不思議な経験だった。
楽器が出来ないんだもの。
曲なんか・・・。
あ・・・。
楽器。
ふと思い出して、
1年振りに大きなケースを引っ張り出した。
あまりに久しぶりで、
開けたら、
きのこが所狭しと生えていたらどうしよう。
繁殖して、小さいのがいっぱい入っていたらどうしよう。
そんな想像をよそに、
1年前と変わらないたたずまいで、
ギターがツタンカーメンみたいに横たわっていた。
由香が、
いつだったか言っていた。
「ギターの方が作曲って簡単かも。」って。
おい、そうなのか?
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