頑張れ!おばあちゃん

朝から夜中まで稽古場にいるもんだから、
私の家はひどいもんだった。
生活に必要なものはみんな底をついてた。
洗剤やら、化粧水やら、
もう、ありとあらゆるものが。
試供品なんかで強引にしのいでいたんだけど、
もう限界は近かったね。
稽古も終わり、
ちょっと時間に余裕が出来たので、
近所のドラッグストアに行ったら、
もう大変。
よく、
こんなに何もなくて生活していたね。
私。
ってな感じだ。
大量の荷物を見て、
自転車曲芸みたいに帰る私を想像して、
のけ反った。
危うくブリッチしちまうところだったぜ。
で、
金額にものけ反った。
もちろんブリッチはしていない。
「本日はポイント2倍になります。」
うひょっ。
特にポイントを集めるような、
きちんとした性格でもないのでアレだけど、
アレね。
ちょっと嬉しいのね。
なんかね。
「156ポイントになります。」
ひ、ヒャク!?
う~ん、
ポイントの相場がわからないからアレだけど、
すんごいね。
ヒャクって。
「お車ですか?。」
「いや、お車というか、
自転車です。」
「あら、まぁ。」
「えぇ、まぁ。」
ポンっ、ポンっ、ポンっ、ポンっ・・・
メガネを外して、
レジのおばあちゃんがスタンプを押している。
ポンっ、ポンっ、ポンっ、ポンっ・・・
ちょっと?。
ちょっとちょっと?。
それ、
156個、
心を込めて一つ一つ押すのか?。
押すつもりなのか?。
う~ん。
真心商売だねd(*'-'*)b 。
いや、
そうじゃなくて、
そういう事じゃなくて。
最初と最後にスタンプを押して、
ボールペンで、
うにょ~って書けばいいのではないか(━_━)?。
ダメ?。
ダメなのね?。
ポンっ、ポンっ、ポンっ、ポンっ・・・
あの・・・
いや、
今、話しかけない方がいいわね。
もう一回数え直しされたら、
私、後ろの人の視線で刺殺だわ。
ポンっ、ポンっ、ポンっ、ポンっ・・・
2枚目に突入。
頑張れ!おばあちゃん。
誰か、
助けて下さい。
後ろに並んだ長蛇の列は、
私のせいなのですか?。







足がしびれたんですけどぉ。
つい、また入っちまった。

ちなみに、これは、リュンだけど、
これは、リュンではない。
さてとっ、お掃除でもしようかしら。
で、どのチャンネルにしようかな。


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