決め手は、
『楽器屋の言うことは聞くな。』
と言う、
楽器屋さんの言葉だった。
あぁ、ここで楽器を買おう(*'о'*)。
そう思った。
もう私は、何がいいのか、
本当にわからなくなっていたの。
1,2,3・・・9件も回った。全部で。
たくさんの楽器屋に、
たくさんの楽器。
そして、たくさんの店員さん。
みんな好きなサイズもメーカーも音も、
考え方も違うのね。
安い物は買ってはいけない。
と言う人。
初めてなら高い物は必要ない。
と言う人。
話を聞きながら、
私は耳から何か垂れ流れていたと思う。
そこへ、
『楽器屋の言うことは聞いちゃダメですよ(^ー^)。
どれが好き?。
みんな同じだから、見た目が一番大事。』
その言葉に心がほぐれたんだ。
「これ。か、これ(^ー^)ノ。」
「あ、じゃぁ、これも好きですよね(^-^) ?。」
「はい。かわいい(^ー^)ノ。」
「持ってみて、持ってみて(^-^) 。」
店員さん、鏡を持ってくる。
「どう(^-^) ?。」
「・・・お。」
「あ、こっちの方が似合うな(^-^) 。」
「そうだね、こっちの方が華やか。
これは地味だよ(^-^) 。」
「あ、ホントだ。
似合う、似合う(^-^)。」
「そ、そうですか?
じゃあ、これで(。-_-。)。」
3人がかり。
まるで服でも買う様に楽器を買った。
とても楽しい時間だった。
どう?。
この、いかにも楽器持ってますってケース(。-_-。)。
ふふ。
私、まるで、
ミュージシャンみたいなんじゃないの(ノ∀`*)?
いや、
大きなケースを抱えた私の姿は、
どうしたってぎこちなく、
罰ゲームのようだったと思う。
『猫の髭』は、
狭い場所でも、自分が通れるかどうか測れる。
というけど、
本当だろうか。
今日の私には測れなかった。
楽器を抱えた私は、
駅の改札でひっかかり、
駅のホームで振り返り、
両隣の人をなぎ倒した。
家に着くまでに、
何度『すみません(i|!゜Д゚i|!)』と謝ったことだろう。
地元の本屋で、
教本を探した。
「大人のための~」
あ、写真がいっぱい。
いいじゃん、これ。
へ~、いきなり曲も入ってる。
・・・。
初めての曲が、
「男はつらいよ」と「星影のワルツ」
は渋すぎるわ。
大人すぎるわ。
私はそっと、教本を元の棚に返した。
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